ランゲ&ゾーネの複雑時計を解説。購入も買取も損せず。
ランゲ&ゾーネというブランド
ヤンースリーヴア氏が息を吹きこんだ老舗腕時計ブランド。
複雑時計の買取販売・市場での評価
ヤンースリーヴア氏が息を吹きこんだ老舗腕時計ブランド。
この複雑時計であるランゲの42500号というモデルは
2001年にレストアという困難な解決策を選択し
たランゲは、スリーヅア氏に復元を託した。
「受け取った当初は、修復がいつ終わるか
すら想像できず、すべてが手探りの状態で、
作業を慎重に進めていきました」
破損が激しかったクロノグラフ機構は
90%以上のパーツを新造した。細くて長い
歯車の軸の修復には、ことさら手を焼いた。
錫をインゴットにしたうえ、フライス盤
で成型したプレートで、パーツの表面を曇
りが出ないように丹念に磨き上げた。オリ
ジナルの素材を可能な限り活用するという
ミッションは、パーツの新造よりも、表面
や側面の磨き仕上げにより神経が注がれることを意味した。
ランゲの時計の修復が終わったのは20
09年。スリーヴア氏は8年もの間、20世
紀初頭に作られたヒストリカルピースに新
しい命を注ぎ続けてきたことになる。
「修復が完成したときは、時計をじっと眺
めて、それから腕組みをして、窓の外を見
やって、感慨に浸りました。と同時に、大
きな悲しみにも包まれたのです。この時計
の修復を通して多くのことを学びました
し、これからの人生で、これ以上複雑で困
難な仕事に向き合う機会は絶対にないと分
かったからです」
ヤッースリーヴア氏が手がけたランゲの時計の大修復の
成果は、今年のS.I.H.H.のブースで現品
が披露されることで広く知れ渡った。このランゲの買取価格は青天井であろう。
修復の過程を写具とテクストでまとめた書籍の編纂も始まっているという。
このランゲ&ゾーネの買取をした人は以下のように言ったという。
「鉄屑同然だったこのムーブメントの修復
前と後を見たら、多くの方は驚かれると思
います。書籍を通して、833個のパーツ
が奏でるランゲの複雑時計のドラマを味わってほし
いと思います」
ランゲ&ゾーネの腕時計
- グランドコンプリケーション グランドコンプリケーション 42500号は1902年にウィーンの民間顧客に販売 された、同社の歴史上、最も複雑なム ーブメントを持つ懐中時計。
- 複雑時計 余りにも価値のある「宝」、それがランゲ&ゾーネの複雑時計